貧乏人のオーディオルーム公開！！【Ⅲ】

　
　私のオーディオルームには貧乏人に似合わないスピーカーが有る事は
既にご承知のとおりです。

　私が現役時代に或る喫茶店を訪れた時、今まで聞いたことのない繊細で重厚な音質でクラシック音楽を奏でるスピーカーに出会いました。
それが【TANNOY Classic Monitaor】でした。

　私はそのスピーカーの音が気に入り、何度もその喫茶店に通ううちにそこのマスターと何時の間にか親しく話をするようになっていました。

　その喫茶店に通い初めてから２～３年たった頃、突然マスターから
「このスピーカーと同じ物を手放したいといっている人がいる」と聞かされました。
私にはこんな高価な物は新品では絶対に買えないと信じていましたので、決して欲しいなどと思ったこともありませんでした。
でもマスターの話を聞いて「中古品ならちょっとしたら」との思いからその方を紹介してもらいました。

その方は道南の太平洋に面したあまり大きくない風光明媚な街に住んでいました。

何か訳ありそうでお金が必要だったようです。
スピーカだけではなく高級なアンプやCDデッキ等も有り、一緒に処分したいとの事でしたが、あまりびっくりするような値段では無かったのでその方の言い値で買い取りました。
「あまりびっくりするような値段では無い」とは云いましたが、私にとっては大金で
『清水の舞台から飛び降りる』そんな思いでした。
事情はわかりませんが人助けになるので有ればとの思いや、スピーカー以外はオークションに出品しようとの思いがあったので購入を決心しました。

それが私のオーディオルームに『ドカーン』と居座っているこのスピーカーなのです

　　次回に続きます